小骨チェーサー

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夫婦別姓ヤジの主? 杉田水脈議員の"トンデモすぎる"発言録

「今週話題になった人物」と言ったら、筆頭は東出某とこの政治家でしょう。

自民党杉田水脈(みお)衆院議員

記者団が取材を試みるも、電話でずっとしゃべりっぱなし。

……のフリですね、ありゃ。ミエミエだけど。

 

杉田議員と言えば、その「右」ぶりはつとに有名な話。

ということで改めて過去の発言など洗ってみたら、常軌からの逸脱ぶりが半端ない

野党幹部の皆さん。この議員、まともに相手しても意味ないんじゃないのかなあ。

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カップルのイメージ ※写真ACより

 

「だったら結婚しなくていい」

"事件"が起きたのは、今の国会が始まって3日目の、代表質問のとき。

演壇には国民民主党玉木雄一郎代表。その発言を再現すると……。

 

先日、20代の若い男性から相談を受けました。交際している女性から「姓を変えないといけないから、結婚できない」と言われたそうです。夫婦同姓も★★結婚の障害になっています。今、ヤジで「だったら結婚しなくていい」と、そういう話がありました。

 

動画を見ると、★★のタイミングでヤジが飛んだような感じです。

当然のことながら"犯人捜し"が始まり、「発言者なのでは」として浮上したのが杉田水脈議員でした(本稿公開時点では、ヤジったのは誰か判明していません)。

 

杉田水脈衆院議員とは

杉田水脈議員の公式サイトに載っているプロフィール。

そして、肩書や活動としては

という、まあバリバリ保守で、ガチ右寄りの女性です。

その主張はどんなものか、過去の発言やツイートなどを調べてみました。

 

杉田氏の発言・主張

「男女平等」などナンセンス

男女平等は、絶対に実現し得ない、反道徳の妄想です。 男女共同参画基本法という悪法を廃止し、それに係る役職、部署を全廃することが、女性が輝く日本を取り戻す第一歩だと考えます【2014年10月・衆議院本会議】

 

国防軍」創設を

憲法9条は)改正して、自衛隊を他国同様の「国防軍」にすべきだ【2017年・毎日新聞による衆院選候補者アンケート】

 

保育所は"洗脳教育の場"だから不要

子供を家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育をする。旧ソ連共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを21世紀の日本で実践しようとしているわけです。【2016年7月・産経新聞の連載】

 

 

レイプ被害を訴えた伊藤詩織さんを批判

もし私が、「仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と2人で食事にいき、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性」の母親だったなら、叱り飛ばします。「そんな女性に育てた覚えはない。恥ずかしい。情けない。もっと自分を大事にしなさい。」と【杉田氏のツイッター・現在は削除】

 

極めつけはLGBT批判

 LGBTカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。【2018年・雑誌への寄稿】

 

どうです?すごいでしょ、このアナクロ

「昭和オヤジ」をはるかに凌駕しているというか、大日本帝国の関係者がタイムスリップしてきたみたいというか。

 

要は自分の信念を突き詰めるあまり、政治家としてのバランス感覚を欠いてしまっている感じなんですよね。いわば究極の

「保守オタク」

 

ここまで来ると自民党の執行部も、ぶっちゃけ扱いに困っているんじゃないかな。

かといって日本会議などとの関係もあり、無碍にもできない

ぼくは、そんな内情を想像しています。

 

一方で、杉田議員の側にも事情が。

 

「手柄を立てなければ……」

先ほど触れたように、杉田議員は比例代表で当選しています。

以前知り合いの政治記者から聞いたのですが、党の名前によって身分を得た比例選出の議員というのは、自らの名前で当選してきた小選挙区の議員に対して、やはり肩身が狭いものなんだそうです。

 

国会は始まったばかり。ここは野党の代表の晴れ舞台で、盛大にヤジを飛ばし自分をアピールしよう

 

そう思った杉田議員が、深く考えもせず、ただ頭に浮かんだ文言を叫んだ。

……そんなところではないのでしょうか。

だって、ちょっと思い返してみれば、

橋本聖子大臣とか、

丸川珠代元大臣とか、

夫とは別の性を名乗って政治活動をしている女性がいるんだもん、

同じ細田に。

 

政策をしっかり論じよう

といった具合で、自分の周りを見渡すことができない、まだ半人前の政治家

それが、杉田水脈議員の人物像だと思います。

ヤジの内容への責任能力があるかどうかさえ疑わしい。

 

だから、野党の皆さん。

彼女の追及など無意味だからさっさとやめて、ここはもっと政策的な論争に力を注いではいかがでしょうか。

そうでなくても、

 「存在感ゼロ」

 なんて言われちゃっているんだから。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

次回の『小骨チェーサー』も、ぜひ読みにいらしてください。