小骨チェーサー

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沢尻エリカ「容疑者」から「被告」になって変わった、こんなこと。お気づきですか?

【これ知ってるとニュース通】「沢尻エリカ」の呼び方が、「容疑者」から、「被告」になりました。

なぜそう変わったか、おわかりですか?

「保釈されて”シャバ”に出てきたから」と思った方は、以下をお読みください。

そして「当然でしょ」と理由のわかる方、たぶん貴方もご存じないことが後半に書かれていますので、以下をお読みください。

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起訴されたら「被告」

沢尻エリカ容疑者」はなぜ「被告」になったか。

結論から言うと、起訴されたから

これで彼女は「新たなステージ」に移ったんです。


薬物がらみに限らず、犯罪をした(「犯罪を犯した」と書くのは間違い)人は、一般的に以下のようなルートに乗せられます。

  1. 逮捕される
  2. 起訴される
  3. 裁判を受け「判決」が下される
  4. 刑に服する

もちろん沢尻エリカ被告も、この流れをたどることになります。

 

「逮捕」とは

「悪いことをした人を、懲らしめのために捕まえる」というのが「逮捕」のイメージになっちゃっていますが、本来はそういうことじゃない

 

犯罪をした「かもしれない」人が

「本当にやったのか」確認する必要があるので

(証拠隠滅などできないように)「身柄を拘束」して

「本人に話を聞く(供述を取る)とか

「犯罪の証拠を探す」ために

逮捕するんです。

 

つまりその時点では、逮捕された人は、「悪いこと」を本当にやったかどうかはまだわからない。犯罪をした疑い(容疑)があるだけなんです。だから「容疑者」と呼ばれます。

 

逮捕して調べてみて、「間違いなくコイツがやった。証拠もある」となったら、当局は「起訴」します。大雑把に言うと

「コイツに裁判を受けさせると決めたので、諸手配よろしくお願いします」という手続きが起訴です。


裁判では、訴えた側(刑事事件の場合は検察)を「原告」訴えられた側を「被告」と呼んでいます。なので起訴されたとたん沢尻エリカ被告」となりました。

 

起訴をもって警察の取り調べは終わるので(以降は検察マター)、罪の重さによっては被告が「保釈」されることもあります

詳しくは、以前書いたこの記事で。 

kobone-chaser.hatenablog.com


沢尻エリカが”釈放”された」と書いているブロガーの皆さん。

無知をさらしてみっともないから、ちゃんと調べて書きましょうね。

 

「~の疑いが持たれる」と「~の罪に問われる」

さて、ここからが本当の「これ知ってるとニュース通」

容疑者から被告に立場が移ると、メディア側の表現もちょっと変化するんです。お気づきでしたか?


逮捕された時点では容疑者は、「犯罪をしたかもしれない」というだけ。証拠がないなどで、起訴に至らない可能性もあります。

また人権上の配慮とかもあって、メディアは断定的な表現は使わず

  • 「××をしたとして逮捕された〇〇容疑者」
  • 「〇〇容疑者は××の疑いを持たれている」

なんて言い方をします。


次に起訴されると、「本当に犯罪をした」度がもう少しアップすることもあり、

  • 「××の罪で起訴された〇〇被告」
  • 「〇〇被告は、××の罪に問われている」

といった、定番中の定番の決まり文句が登場します。

新聞もテレビ・ラジオも、ほぼ100%これらのアレンジを使っていますから、ぜひ確かめてみてください。


ところで、話は変わりますが……

薬物犯罪の場合は裁判員裁判にはならないので念のため。

「俺、エリカの裁判員やりてぇ」と思っても無駄ですよ。