沢尻エリカ「容疑者」から「被告」になって変わった、こんなこと。お気づきですか?
【これ知ってるとニュース通】「沢尻エリカ」の呼び方が、「容疑者」から、「被告」になりました。
なぜそう変わったか、おわかりですか?
「保釈されて”シャバ”に出てきたから」と思った方は、以下をお読みください。
そして「当然でしょ」と理由のわかる方、たぶん貴方もご存じないことが後半に書かれていますので、以下をお読みください。
起訴されたら「被告」
「沢尻エリカ容疑者」はなぜ「被告」になったか。
結論から言うと、起訴されたから。
これで彼女は「新たなステージ」に移ったんです。
薬物がらみに限らず、犯罪をした(「犯罪を犯した」と書くのは間違い)人は、一般的に以下のようなルートに乗せられます。
- 逮捕される
- 起訴される
- 裁判を受け「判決」が下される
- 刑に服する
もちろん沢尻エリカ被告も、この流れをたどることになります。
「逮捕」とは
「悪いことをした人を、懲らしめのために捕まえる」というのが「逮捕」のイメージになっちゃっていますが、本来はそういうことじゃない。
犯罪をした「かもしれない」人が
「本当にやったのか」確認する必要があるので
(証拠隠滅などできないように)「身柄を拘束」して
「本人に話を聞く(供述を取る)」とか
「犯罪の証拠を探す」ために
逮捕するんです。
つまりその時点では、逮捕された人は、「悪いこと」を本当にやったかどうかはまだわからない。犯罪をした疑い(容疑)があるだけなんです。だから「容疑者」と呼ばれます。
逮捕して調べてみて、「間違いなくコイツがやった。証拠もある」となったら、当局は「起訴」します。大雑把に言うと
「コイツに裁判を受けさせると決めたので、諸手配よろしくお願いします」という手続きが起訴です。
裁判では、訴えた側(刑事事件の場合は検察)を「原告」、訴えられた側を「被告」と呼んでいます。なので起訴されたとたん「沢尻エリカ被告」となりました。
起訴をもって警察の取り調べは終わるので(以降は検察マター)、罪の重さによっては被告が「保釈」されることもあります。
詳しくは、以前書いたこの記事で。
「沢尻エリカが”釈放”された」と書いているブロガーの皆さん。
無知をさらしてみっともないから、ちゃんと調べて書きましょうね。
「~の疑いが持たれる」と「~の罪に問われる」
さて、ここからが本当の「これ知ってるとニュース通」
容疑者から被告に立場が移ると、メディア側の表現もちょっと変化するんです。お気づきでしたか?
逮捕された時点では容疑者は、「犯罪をしたかもしれない」というだけ。証拠がないなどで、起訴に至らない可能性もあります。
また人権上の配慮とかもあって、メディアは断定的な表現は使わず
- 「××をしたとして逮捕された〇〇容疑者」
- 「〇〇容疑者は××の疑いを持たれている」
なんて言い方をします。
次に起訴されると、「本当に犯罪をした」度がもう少しアップすることもあり、
- 「××の罪で起訴された〇〇被告」
- 「〇〇被告は、××の罪に問われている」
といった、定番中の定番の決まり文句が登場します。
新聞もテレビ・ラジオも、ほぼ100%これらのアレンジを使っていますから、ぜひ確かめてみてください。
ところで、話は変わりますが……
薬物犯罪の場合は裁判員裁判にはならないので念のため。
「俺、エリカの裁判員やりてぇ」と思っても無駄ですよ。