小骨チェーサー

世の中を斜めから、でも前向きな目線で見るブログ

意外に成功?日本の「新型コロナウイルス」対策

学校で子どもの声がしない。

イベントはことごとく中止。

きょう始まった大相撲春場所は無観客。

 

新型コロナウイルスの広がりで、世間はどんより状態。そしてきょうの朝刊一面には

 

感染  世界で10万人超

 

という見出しが。

でもぼくは、その記事を元にいろいろたどっていった結果

 

「日本って、案外うまくやってんじゃね?」

 

と思えるような要素を見つけました。

ちょっとマユツバなところも、あると言えばあるんですが。

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日本の感染者数は何人?

採り上げたいのは2020年3月8日の朝日新聞(東京版)、一面の記事。

※こういうとき、紙面を接写して載せているブロガーの方をときどき見かけますが、無許可なら著作権上間違いなくアウトですので、やめたほうがいいですよ。

 

新型コロナウイルスの感染者数が7日、累計10万人を超えた」

という書き出し。その上で、アメリカの「ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)」のデータなどを挙げていました。

 

ここでぼくがもっとも目を引かれたのは、国・地域別の「感染者数ランキング」

記事に添えられた表によると、7日午後11時時点では次の通り。

  • 中国                8万651人(死亡3070人)
  • 韓国                    7041人(48人)
  • イラン                5823人(145人)
  • イタリア            4636人(197人)
  • 日本                   1157人(13人)

 

「あれっ?」と思いました。

日本の「感染者数1157人、死亡13人」というのは明らかにおかしい

 

この数字は例の『ダイヤモンド・プリンセス号』に乗っていた感染者を含めた数

そしてWHO(世界保健機関)は、あの客船の乗船者を「日本の感染者数」に含めないでカウントすることにしていたはず。

 

意外!? "感染者数ランキング"では現在9位

「これは出元に当たろう」ってことで、さっそくCSSEのサイトへ。

こちらです⇩

 

gisanddata.maps.arcgis.com

 

日本時間2020年3月8日、午後6時23分05秒時点ではこうでした。 

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全世界で確認された感染者数、10万6375人

国・地域別の数字を見ると……

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日本は461人となっています。『ダイヤモンド…』の数字は含まれていませんね。

そして日本の2段上、"Others"(その他)とある696人

実はこれが、ダイヤモンド・プリンセス号の感染者数なんです。ジョンズ・ホプキンス大学の研究者は、両者を別々にカウントしていることになります。

朝日新聞はなぜ、プラスした数字を載せたんだろう?

 

それはさておき。「発信源」の中国、突然アウトブレイクした韓国と合わせて

 

極東3国の戦犯の1

 

みたいな扱いだった日本ですが、いまや

イタリアはもちろん、フランス・ドイツ・スペインよりも感染者は少ない

もちろん日本だって増えてはいるんですが、それを上回るペースで感染者が出ている国があるということですよね。

 

「いつも後手後手」とか

「独断決定・説明不足」などなど

悪評しか聞かれない 、日本政府のコロナ対策。

しかし数字で見ると

 

「意外にも効果が出ている」

 

と、言えなくもないのかな。

安倍さん、よかったね。

 

実際の感染者はもっと多い?

でもこれ、考えてみるとそう単純なものではありません。

 

ウイルス感染の有無を調べるPCR検査。あれを受けたくても受けられない人が日本には最近までたくさんいて、問題になっていました。

 

先週からこれに保険が適用されることになったので、今後は検査の実施が増えます。

すると……

 

今まで"未判明"だった感染者が、ぶわっと増える

 

という可能性は高いでしょうね。

 

ただし、「実は隠れ感染者が多い」というのは、アメリカのほうがもっとあり得るかなとぼくは思っています。 

あの国は貧富の差が日本よりずっと激しいし、オバマ前大統領の働きかけもむなしく、医療保険に加入していない国民もたくさん体調が悪くても医者にかかっていない人は、ゴマンといるはずです。

 

いくつかの州では「非常事態宣言」も出されました。

何かのきっかけでアメリカの感染者数が一気に跳ね上がり、日本を逆転するときも近いかもしれません。

 

新型コロナウイルス関連では、⇩こんな記事も書きました。

よろしければ、合わせてお読みください。

 

kobone-chaser.hatenablog.com

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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

次回の『小骨チェーサー』もぜひ読みにいらしてください。