座る?立つ?コロナから身を守る電車の乗り方
呼吸するのも、命がけ
いまや、そんな世の中になってきました。
東京都内の新型コロナウイルス感染者は、累計でついに1000人を突破。
でもこの数、皆さんご存知の通りPCR検査を絞りに絞っての数ですからね。
症状の出ていない人を含めて、実際にはその10倍=1万人いるとすると、都民の1300人に1人は感染していることになります。
さあ、どうやって身を守るか。
コロナ危険度"最高"は「通勤電車」か
面白みのない毎日のことを
「家と会社を往復するだけ」
などと表現しますが、現在の「一億総外出自粛時代」、ほとんどのサラリーマンは自宅と勤務先、後はせいぜいコンビニくらいにしか立ち寄っていないのではないでしょうか。
コンビニはさておき、家や会社では、手をこまめに洗うとかアルコールで消毒するとか、とりあえずのコロナ対策は可能。
東京都内で生活する中、もっとも危険なのは
通勤電車
だとぼくは思っています。
10両編成なら、空いている電車でも1300人くらいは余裕で乗っているでしょうから、"隠れ感染者"に遭遇する可能性もすごく高い。
アマゾンのジャングル並みに危険な、都内の電車。
安全に乗るにはどうする?
座るか立つか
⇩ちょっとこちらをご覧ください。
ある平日の昼間、実際にぼくが乗った都内私鉄の車内の様子。わかりにくいかもしれませんが、7人掛けのシートへ5人が座り、2ヵ所に隙間ができています。
さてこの場合、座るのと立つのと、どちらが安全か。
電車内なので、例の「3密」のうち「密閉」はあきらめるしかない(鉄道各社も窓を開けるなどの工夫はしていますが)。
でもあの隙間に腰を下ろすと、さらに「密集」を作り出すことになってしまう。
じゃあ立っているか。
すると今度は、
ウイルスがうじゃうじゃいる(かもしれない)吊り革や手すり
につかまらなければならない。これはこれで決死の覚悟が必要です。トレーニング代わりに、何も触らず立っている手もありますが。
正解は?
専門家の様々な見解を拝読した上で、ぼくが出した結論は
座ろう。
電車のシートは、皆が同じほうを向いて座ります。このため口からの飛沫が直接飛んでこない、というのがその最大の理由。
万一、隣に座った人がこちらを向いて大声で話しかけてきたら……逃げるしかないな。
なお、都内ではほとんど見かけませんが、向かい合わせに座るタイプのいわゆるボックスシート。これもお互いの距離が開くので、あまり心配ないそうです。
そして、実は上記のこと以外にも、ぼくが「座ったほうがよさそうだな」と判断した理由があります。
「立ち位置」が難しい
電車内で座らず立っている場合、車両のどの位置にいるべきか。
これに対する答えが、ググってみると諸説フンプンなんです。
ドアのそばに立ったほうがよい。
なぜなら、駅に停まるたびに空気が入れ替わり、ウイルスが散らばるから
という考え方や
ドアのそばに立たないほうがよい。
なぜなら、感染者がドア付近で咳をしたら、飛沫が気流に乗って飛んでくるから
という、まるで正反対の考え方などがあって、素人では判断がつかない。
だったらいっそのこと、座るべし。
席が空いていなければ仕方ないけど。
それから、重症化リスクの高いお年寄りには、普段以上に席を譲りましょうね。
この町は戦場だから
「常在戦場」って言葉、ありますよね。
「いつも戦場にいるつもりで、何事にも当たれ」という心得を表す言葉。
現代では政治家の専売特許。「衆議院が解散して、いつ選挙戦になってもいいように備えておきなさい」というような意味で使われます。
いま東京で暮らして働くのは、まさに「常在戦場」。
いや、東京だけじゃないな。
緊急事態宣言も間近。
コロナとの戦いは、いつまで続くのでしょうか。
最後までお付き合いをありがとうございました。
次回の『小骨チェーサー』も、ぜひ読みにいらしてください。