コロナ拡大で生まれた苦肉の策「電話診療」が超便利!
医療も。経済も。生活も。
何から何まで、新型コロナウイルスに崩壊させられているわけですが、
意外にも。本当に意外にも。
「コロナのおかげで便利になった」という経験をしました。
電話診療という仕組みの話です。
薬が切れる!でも病院には行きたくない
突然ですが、40代以下の皆さん。
今のうちにお身体、気遣っておいたほうがいいですよ。
私事で恐縮ながら、ぼくはそこそこ健康な人生を送ってきました。
採尿したり、レントゲンを撮ったり、バリウムを飲んだりする健康診断。受けると、医師の「所見」というのが5段階くらいで示されますよね。あれで
A 問題なし。今のままの生活で良い
以外の評価になったことが、40代後半までほとんどありませんでした。時間が不規則で徹夜も日常茶飯事、その上のべつ幕なしタバコを吸いまくる(今はやめましたけど)メディア業界においては、ほとんど「珍獣」です。
しかし……。
人間の身体って50年も使うと、ろくにメンテもしていなければ、どこかにガタがきます。
ぼくもオーバーフィフティになってからは、何かの数値に異常が出るようになりました。
ここ最近ひっかっているのは、「悪玉コレステロール値」と「尿酸値」。
このため、毎日薬を2錠ずつ飲んでいます。
その残りが、あと1週間分を切ってしまったんですね。
「電話診療」を受けることに
通常なら採血し、お医者さんの診断を受けた上で処方箋を書いてもらい、追加の薬を入手するところ。
でも今は、緊急事態宣言の世の中。
クリニック側もなるべく人に集まってほしくないし、ぼくとしてもなるべく近づきたくない(以前の勤務先の近くにあるクリニックで、電車に乗って行かなければなりません)。
そこでクリニックの職員さんから提案されたのが
「電話診療」
という方法。
厚生労働省がこのシステムについて通達を出しています。⇩
https://www.mhlw.go.jp/content/000620995.pdf
クリックしていただくとわかりますが、この書類が典型的な「お役所言葉」の羅列。1行読んだだけで「ご勘弁を」と言いたくなるような代物。それでもなんとか読み解くと
ということだと理解しました。
実際のやりとり
ということで、午前10時半ごろお医者さんから電話(クリニック側に「10時から12時の間にかけます」と言われていたので待機していました)。
医師「こんにちは。どうですか、お身体の具合は?」
ぼく「もともと自覚症状はありませんからね。薬はちゃんと毎日飲んでますよ」
医師「結構ですね。では、もう少し服用を続けてください」
実際に採血して診察すれば、「改善されたので薬を減らそう」みたいな診断がなされた可能性もありますが、それができないので
とりあえず、現状維持
ということなんだと思います。薬の量など、これまでのまま。
「日本の医者は、何かというとすぐ患者を"薬漬け"にしちゃう」
なんて批判もあったりしますが、この場合、しょうがないよなあ。
医師「今回処方する薬が切れるころにはコロナも収まって、ちゃんと診察できるといいんですけどね。今は来院される方もあまりいないし、ほんと病院としては死活問題ですよ」
医療機関まで"コロナ不況"に陥っているとは、気付きませんでした。
なお診察料は、次回クリニックへ行ったときにまとめて払います。この方法については病院ごとに違うのではないでしょうか。
近くの薬局で受け取り
さて、それから約1時間半後。自宅近くの薬局から電話がかかってきました。
「××クリニック処方のお薬の用意ができましたので、いつでも受け取れますよ」
電話診療後、クリニック側が薬局へ処方箋をファックス。
それに従って薬局側は、薬をそろえたというわけです。
もちろんぼくが事前にクリニックへ、薬局名と電話・ファックス番号を伝えてありました。ちなみに薬は、自宅への郵送も可能だそうです。
ずっと続けてほしいシステム
どうです、これ?
メッチャ便利で、ラクチンではないですか?
ここで思うのは、
コロナ収束後も、このシステムを残してほしい
ということ。
薬を処方してもらうためだけに通院しているという方は、お年寄りを始めとして、けっこういらっしゃいますよね。
そのために病院が混雑してしまい、診察まで2~3時間待ち。そんな側面も大いにあると思うんです。
これが「電話だけでOK」ということになったら、世の中大きく変わりますよ~。
内閣なのかな、厚労省なのかな、ぜひご検討を!
最後までお付き合いをありがとうございました。
次回の『小骨チェーサー』も、ぜひ読みにいらしてください。