鼻ほじるな。黙って食事しろ。「自分は感染者」だと思え
すごく役に立って、しかも心に響く。
この文章の書き手を、ぼくは本当に尊敬します。
何のことかと言うと、京都大学・宮沢孝幸准教授によるツイート。
ネットニュースになっていたので原版を読んでみて、そのわかりやすさに度肝を抜かれました。
11.5万回もリツイートされているとはいえ、もっともっと世に知らしめたいような内容なので、本稿では原文をマルっと採り上げます。
日本指折りのウイルス学者が説く「心構え」
ご本人によれば、宮沢准教授は1988年から一貫してウイルスを研究している学者さん。
「51歳の誕生日(4年前)を期にピアノを始めました」(⇦へえ!ひろcy社長さんみたい)とあるので、現在55歳でしょうか。
話題のツイートは、至るところコロナウイルスが蔓延する今の世の中においての、
「君たちはどう生きるか」です。
「自分は今、感染している!(無症状で!)」
— Takayuki Miyazawa(宮沢 孝幸) (@takavet1) March 28, 2020
「誰にも移しちゃいけない!」
そう考えるとこから始まる。
コペルニクス的転回。
パラダイムシフト。
考えをひっくり返せ!
移らんようにするより、「移さんこと」に意識を集中する。
ウイルスが出てくるのは、咳とか唾とか呼気とか。
— Takayuki Miyazawa(宮沢 孝幸) (@takavet1) March 28, 2020
普通の呼気だけではうつらん。(激しい運動は知らんが)
咳とか唾とかが相手に飛べばその人に移る。
でも、それは感染者のマスクでほぼ防げる。
マスクは今は高いけど、普段は一枚20円ぞ!
花粉症なら鼻つまってるだろ!口呼吸だろ!だったら、なおさらマスクだ!
— Takayuki Miyazawa(宮沢 孝幸) (@takavet1) March 28, 2020
次にどこかについたウイルスからの感染。実はこっちが重要!
たいていは手から移る。
一文一文が短い話し言葉だから覚えやすい。一度聞いたら忘れません。
気になったら(どうしても鼻くそほじりたくなったら)、手を先に洗えば済むことだ。洗って思う存分ほじるがよい。
— Takayuki Miyazawa(宮沢 孝幸) (@takavet1) March 28, 2020
人前で鼻が気になったら、上腕でなんとかしろ。
外出してて手が洗えないならアルコールスプレー。
それがないなら、ウエットティッシュー。
それもないなら、ぬれハンカチだ。
味わえ!友達との会話は食事後でマスクして話せ。それで十分だ!
— Takayuki Miyazawa(宮沢 孝幸) (@takavet1) March 28, 2020
家に帰ったら、速攻手を洗え。
アルコールあるなら、玄関ですぐに吹きかけろ。
ドアノブも拭いとけ。
酒?やめとけ。そもそも体に悪い。
たった、これだけ!これだけで感染爆発は防げる。
— Takayuki Miyazawa(宮沢 孝幸) (@takavet1) March 28, 2020
都市封鎖、サラリーマンのお前は何も困らなくても、飲食店は確実に潰れる。他にもたくさん潰れるところは出てくる。関係ないと思っていても、恐慌になったら、お前のところもやばくなるぞ。他人事じゃない。
「情報としては目新しいものはない」という意見もあるようですが、ここまでまとめてもらえると、ぼくらも迷わなくてすみますよね。
あとで、大学教員にふさわしい文章に変換します。こちらの方が、届きやすいとの意見もあり、ツィートさせていただきました。
— Takayuki Miyazawa(宮沢 孝幸) (@takavet1) March 28, 2020
以上、全文でした。
ツイッターの良いところは、このようにまるまる引用しても問題がないという点。規約上、「ツイートを埋め込む」形なら、著作権の侵害にはならないんですね。
「自粛よりも行動の変革を」
さて、今の世の中。
「イベント自粛」に始まり、「カラオケ自粛」「ナイトクラブ自粛」などなど、「自粛しなければ非国民」 という風潮ですが、これに宮沢准教授は異を唱えておられます。
Twitterの発言で私が自粛を強力にすすめるというようにとらえられているようですが、私は、自粛よりも行動様式の変革が重要であると考えています。安全か危険かを合理的に判断して頂き宅思っています。そして、経済活動をなるべく止めない方向で、感染拡大を極力遅くするという意見です。
— Takayuki Miyazawa(宮沢 孝幸) (@takavet1) March 30, 2020
ぼくは当ブログで……
「感染が拡大しないよう十分な対策をした上で、イベントは開催すべし」とずっと言ってきたのですが、その主張、ウイルスの専門家にお墨付きをもらった形です。
イベント自粛よりも個々人の意識の方が重要です。経済も回していくことも忘れずに!あとは、都市封鎖を想定して、いろいろ準備すること。東京は意外と早いかも知れません。いずれにせよ、感染がある程度広がらないと規制を解除しても感染は再発します。自分も遅かれ早かれ感染すると思っていて下さい。
— Takayuki Miyazawa(宮沢 孝幸) (@takavet1) March 27, 2020
「自分も遅かれ早かれ感染する」。
すごい時代になってしまいましたね。
最後までお付き合いをありがとうございました。
次回の『小骨チェーサー』も、ぜひ読みにいらしてください。