人気ナンバー8888の車が「危ない」という説の出元を考える
京に都を遷(うつ)した年を
鳴くよ(794年)うぐいす平安京 とか
√5(ルート5)を
富士山麓オウム鳴く(2.2360679) とか
数字に特別な意味を持たせるのは、日本人の得意技。
そういえば、先月一杯でサービスが終わったポケベルでも
0833(おやすみ) とか
14106(あいしてる) なんて
いまやアラフォーとなった二十数年前の女子高校生が、一生懸命に打っていました。
ナンバープレートに表れる”こだわり”
そんなスピリットが未だいかんなく発揮されているものの1つが、車のナンバープレート。
いちばん目立つ4桁の番号は好きに選べるのですが(希望ナンバー制度)、そこに車のオーナーのこだわりが表れます。
きのう(2019年10月27日)ネットでは、最新の「希望ナンバー人気ランキング」のニュースが話題になっていました。
車種によって数字が違い、たとえば3ナンバー車の人気トップ3は
1位 「1」
2位 「8」
3位 「3」
と、軒並み1桁なのに対し、軽自動車では
1位 「2525」(にこにこ)
2位 「3」
3位 「1122」(いいふうふ)
なんて語呂合わせも目立ち、さすが庶民の車って感じがアップしてきます。
ところでこの希望ナンバー制度、どんな番号でも無条件に付けられるのかというと、そんなことはありません。
「1」,「7」,「8」,「88」,「333」,「555」,「777」,「888」,「1111」,「3333」,「5555」,「7777」,「8888」
の13パターンは特に希望者が多いため、抽選制となっています。
ここで注目なのは「8888」。
この番号、抽選になるほど人気が高い半面、意外にも評判も悪いんです。
ネットなどでは、「8888」を付けている車は
「危ないヤツが乗ってる」
「警察に職務質問されやすい」
「近寄らないほうがいい」
なんて、けっこう本気で言われているケースがあります。
当然のことながら「都市伝説」「根も葉もない噂」という意見も多いのですが。
一部のオーナーの振る舞いが?
以下、ぼくの想像。
抽選に勝ってまで手に入れたナンバー8888。そのオーナーの中には、ナンバープレートにも、そして車自体にも、思い入れたっぷりというタイプも多くなることでしょう。
そういう人だと、ひとたび車同士のトラブルなどあれば、性格的にも強く出てきたりすることがあります。
これを相手側から見れば、「ちょっと面倒なヤツ」となりますよね。
そういうごく少数の『8888オーナー』が悪目立ちした……そんなところが背景なのでは。
いずれにしても、ナンバープレートの数字だけで、その番号を付けた車全部を色眼鏡で見るのはどうかと思いますね。