小骨チェーサー

世の中を斜めから、でも前向きな目線で見るブログ

資格試験勉強に「パン屋さんのイートイン」が絶対不向きなワケ

「ママ、今度の日曜日、〇〇ちゃんちで勉強することになったよ」

娘が妻に言っています。

 

誰でも覚えがあることですが、この

「友達といっしょに勉強する」

というのは

「友達と遊ぶ」

というのと同義語。

まず100%、勉強は目論んだ通りには進みません

  

f:id:Kobone:20191027151836j:plain

 

「学問とは孤独なものである」

 

というのがぼくの持論。本当に勉強するなら独りでやるべし。

そしてわが妻よ、それはキミだって同じだぜ

 

 秋は大人も勉強する季節

 

「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」なんて言葉、今どきほとんど聞くこともなく、もはや『死語』みたいになっていますが

 

資格試験の秋

 

というのはどうも言えるみたい。10月から11月にかけては、各種の検定だとか国家資格とかの試験が目白押しなのだそうです。

 

「時間がぜんっぜん足りない!」と嘆きながら、ウチの妻もある資格試験に向けてにわか勉強中

「家でやると、かえって家事のこととか気になっちゃって集中できない」と、駅ビルにあるパン屋さんで問題集を開いているようです。

パンを選びトングでトレーに載せ、コーヒーなんかといっしょにイートインスペースで食べられるってタイプの店

 

「この椅子、空いてたらお借りしていいかしら?」

と妻に話しかけてきたのは、ミドルからシニアといった感じの女性グループ。妻によると、午後3時ごろのこの手の店には、そういう世代の女性5~6人組が、ほぼ必ずいるといいます。

f:id:Kobone:20191027160317j:plain

『写真AC』より ※このモデルさんと本文とは、何の関係もありません

 

以前ぼくは当ブログで、「平日午前中の区立体育館は、シニア世代で一杯」と書きましたが……

kobone-chaser.hatenablog.com

 

午後はそれより少し若い世代が、連れ立ってお茶しに行くんですね。

 

「あたしこの前、韓国行ったのよ。食べ物でも何でも、やっぱり本場のもの味わいたいじゃない?」
「そうよね~」

 

“リーダー格”と“そうよね隊” 

 

グループのリーダー格は60代後半くらいの女性。こざっぱりとしたジャケットなどを着込み、この“女子会”への並々ならぬ気合が感じられたそうです。

 

「あたし、韓国語がちょっとだけしゃべれるでしょ? いま日本と韓国仲悪いから、向こうでは韓国人のふりをしないとね~」
「そうよね~」

 

交わされる会話の8割は、リーダー格の発言。そして残りの皆さんがしゃべることと言えば、ほとんどが「そうよね」

 

「あたしね、向こうでタクシー乗ったら必ず韓国語で『私、日本人だと思う? 韓国人だと思う?』って聞くの。

f:id:Kobone:20191027161012j:plain

たいてい『日本人でしょ』って答えるわよ。やっぱりわかるのね、日本人って」
「そうよね~」

 

「そりゃ、あなたがそう聞くから運転手さんも気づくんでしょ」と、心の中で突っ込みを入れる妻。

 

グループは2時間以上居続けるらしいですが(ちゃんとパンを買い足したりして、お店の迷惑は考えてあげているそうです)、妻が言うには、途中で帰ったり、後から参加したりするメンバーもいるそう。ただリーダー格だけは、ずっと座りっ放しなんですって。

 

思わず突っ込まずにはいられない…

 

リーダー格の『韓国旅行記』は続きます。

 

「それでね、地元の人が行くような店で食べた、本場のあれがおいしかったのよ。そうよ、あれ。え~と、なんだっけ……そうそう、フォー」

 

それ、ベトナム料理ですから……。

f:id:Kobone:20191027162311j:plain

フォー

 夜、わが家。

「その観察力には敬意を表するけどさ」と、ぼくは妻に言いました。
「で、試験勉強ははかどったの?」
「……う~ん……」

 

教訓。
勉強はやはり、家で孤独にやりましょう。