東日本大震災から8年以上経って"余震"……実は『阪神』のもまだ発生!
震度が「4」より大きいと、当該地域の人でなくても、さすがにちょっと身構えます。
ネットで話題となっていたのは、この地震がなんと、東日本大震災の「余震」と考えられるということ。
そこで調べてみたら、この程度で驚いていてはいけないことがわかりました。
なんと、1995年の阪神淡路大震災の余震もまだ収まっていないというのです。
8年9ヵ月経っても起きる”余震”
きょう12月19日午後3時21分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震がありました。
とりあえず大きな被害はなかったようですが、このくらいの規模の地震だと、気象庁の担当官が緊急会見を開くのがパターン。
そこで驚かされたのは、この地震が
「東日本大震災の余震と考えられる」
のだということ。
あれから8年9ヵ月も経っています。
余震って、まだ起きるんだ!
「余震」とは? なぜ起きる?
日本科学未来館の特設サイトに、余震を詳しく説明したページがありました。
「大きな地震が発生した周辺で起きる、最初のものより比較的小さな地震」
を、余震と呼びます。
このサイトで興味深かったのは、過去の大地震それぞれで、最大の余震が起きたタイミング。
たとえば東日本大震災では、本震の29分後、マグニチュード7.7が起きています。これが最大の余震。
その7年前の新潟県中越地震だと、最大の余震が起きたのは38分後です。
ところが。
1944年に三重県沿岸で起きた「東南海地震」。その最大の余震は、なんと本震の約1ヵ月後に発生。
被災した方々も、少しずつ落ち着きを取り戻しつつあった矢先、不意打ちを食らったように感じたことでしょう。
なお、余震がなぜ、いつまで起こるのかについては、まだはっきりわかってはいないのだそうです。
24年経っても……
今度は気象庁のサイトを参考にします。
余震というものは、当然と言えば当然ですが、日が経つにつれて減っていきます。
本震1日目に起きた余震の数と比べ、2日目は2分の1、3日目は3分の1、10日目は10分の1になるそうです。わかりやすいですね。
ただし本震があまりにも大きいと、余震が収まるまでの時間は、長引く傾向にあると言います。
なので、それから3205日もの月日が流れたとはいえ、余震があってもおかしくないと言えるのでしょうね。
そして、なんとなんと……。
1995年の阪神淡路大震災。マグニチュードは7.3でしたが、その余震がまだ、ときどき起きているのだそうです。2ヵ月に1回程度ではあるようですが。
誕生から46億年と言われる地球から見れば、「8年9ヵ月」や「24年」なんて年数は、それこそ「瞬く間」。
関西の方たち、東北の方たちだけでなく、ぼくら皆が気を付けなければいけませんね。
おことわり
「震災」とは本来「地震による被害」を指す言葉ですから、本稿の文脈だと「東北地方太平洋沖地震」「兵庫県南部地震」などと言うべきです。でもピンとこないので、上記の表現にしました。