沢尻エリカ容疑者の保釈 ナマで見るならいつどこへ?
「桜を見る会」の一件で尻に火がついた、安倍政権の目くらまし
とか、
オリンピックが近づいて尻に火がついた、警視庁の巻き返し
とか、いろいろ言われていますが、沢尻エリカ容疑者の逮捕は、とにかくこの土日、最大のニュースでした。
送検のときはカーテンとスモークに隠されていたから、次に沢尻容疑者の顔が見られるのは、おそらく保釈のとき。
そのシーン、マスコミではない一般の人でも現場で目にできるのか、可能性を探ってみます。
SEO対策? キーワードだけで書かれたブログも
芸能人の犯罪などがあると、ネットサーフィンしてまとめただけの記事を無責任にアップするブロガーが必ず出てきます。
ずいぶんいい加減だなあ。毎度ながら思うわけです。
試しに「沢尻エリカ 保釈」でググってみると、その日付と場所を予想しているブログが上位に表示されます。
記事の内容は、
などと、過去に薬物で摘発された芸能人の例を並べた上で、
「沢尻容疑者の保釈も、たぶん逮捕から約1ヵ月後、東京湾岸署で」
と、予想してみせるわけです。
やれやれ。
その日付と場所、根拠はちゃんとあるのに。
そもそも保釈される?
以下、仕事でこれまでに仕入れた基礎知識を元に書きます。法曹・警察関係の方、間違いに気づかれたら、ぜひご指摘いただければと思います。
沢尻容疑者に限らず、薬物事案で逮捕された芸能人・有名人は、初犯なら保釈されることが多いようです。
理由は
- 殺人や強盗などの重大犯罪ではない
- 有名人ということもあり、逃亡の恐れがない
- 高額の保釈保証金を支払うだけの財力がある
といったような点だろうと思われます。
保釈は12月6日ごろ?
日本の司法制度の下では、逮捕されて、『容疑者』とマスコミが呼称を付けている間は、保釈されることはありません。
起訴され、『被告』となって初めて、保釈が可能となります。
逮捕から起訴までの日数は、ここで内訳を詳しくは説明しませんが、最長で23日です。
ピエール瀧さんが逮捕から23日後に保釈されたのは、たぶんこのためです。
で、沢尻容疑者のケースですが、逮捕翌日には送検されているため、カウントが1日短くなるはずです。
なので、遅くとも12月6日金曜日に起訴。
保釈金の納付など、手続きをすぐにすませれば、この日の保釈もありうるのではないでしょうか。
なぜ多い? 有名人の東京湾岸署からの保釈
上記の例でもおわかりかと思いますが、薬物で摘発された有名人が勾留されるのは、たいてい東京湾岸署です。
なぜか。
メディアの間で言われている一般的な理由は、「留置施設が充実しているから」。特に女子の留置所は、「都心に近いところでは、あの署くらいにしかない」と聞いたことがあります。
でも東京湾岸署が“有名人御用達”である最大の理由は、取材の便宜でしょうね。
彼ら彼女らが保釈されるとなると、数百人単位でマスコミが集まります。テレビ局など、4~5クルーがカメラを構えるのは当たり前。
一方で有名人側も、世間に向けて『謝罪パフォーマンス』をするのが、いまやお約束になってきました。土下座までした歌手もいたのは、記憶に新しいところ。
これがたとえば、沢尻容疑者の自宅に近い目黒警察署で行われたとしたらどうなるか。
ここでの保釈シーンを想像してみてください。
歩道は狭い。目の前は有数の交通量を誇る山手通り。大混乱は目に見えています。
「マスコミの怒号が飛び交う」程度ですめばいいけど、状況次第では事故が起きる恐れもある。
その点、東京湾岸署はご覧の通り。
あの警察署が位置するのは、埋め立ててできた人工島の、本当にいちばん外れ。行ってみるとびっくりしますが、周りにはオフィスビル、後は波止場と駐車場くらいしかありません。あまりにも寂しい場所で、夜なんか歩いたら怖いくらいです、きっと。
おまけに面している3車線道路も、走っているのは大半が港湾関係の大型トラックで、しかも交通量が、東京23区内とは思えないくらいまばら。目の前の広い歩道と自転車レーンも、一時的に通行できなくなったとしても、困る人はそんなにいなさそう。
混乱なく取材スペースを確保するには、申し分ない警察署なんです。
なので、沢尻エリカ容疑者の保釈シーンを生で見たいと思ったあなたが出かけても、混乱に拍車をかけるなんてことはそれほどないはずです。署の真ん前は無理ですが、道路の反対側からなら“見物”できるのではないでしょうか。
わざわざ見に行くというのも、ちょっと悪趣味ですが。