コロナ対策の現金給付「富裕層除外に反対」に反対する
東京五輪・パラの延期決定
次の週末、首都圏では外出自粛
経済対策に「和牛商品券」検討
……なんだかこの1~2日、コロナがらみの話題の展開がものすごく急ピッチになった感じがしませんか?
こういうときって、裏で目立たないようにコソッと、とんでもないニュース種が動いていたりすることがままあります。
皆さん、見落とさないように気を付けましょうね。
「現金給付から富裕層を外すな」と叫ぶブロガーたち
さて、きょうのテーマ。
最初に採り上げた話題の1つ「新型コロナウイルス拡大に伴う経済対策」にからんで、きのう、ちょっと気にあることがありました。
「政府は現金給付を検討。ただしその対象から『富裕層』を外す方向」
という報道に対し、大反発するはてなブログを立て続けに見つけたんです。
ぼくの目に付いたブロガーさんたちは、ざっくり言うと、
「金を配るなら、富裕層にもよこせ」
と、かなり激しい口調で主張していました。
これに、本日は真っ向勝負を挑みたいと思います。
ただ、言いたいことは至ってシンプルですけどね。
「株下落で大損こいたから金よこせ」論
「コロナショックで株価が急落。その被害に見舞われたのはむしろ、資産を金融商品で持っている富裕層だ。だから現金をもらう権利がある」
という主張。
え? ええっ?
金融商品(株や債券など)って、下落のリスクがあることを前提に買うものでしょ。
万一のときでも人生を投げ出さなくていいように、余剰資金でするのが「投資」のはず。だから富裕層しかできないんですよね?
それこそ日本人が何かというと持ち出す「自己責任」じゃね?
「税金をたくさん払っているからたくさん返せ」論
給付金の原資は当然、税金です。
「納税額が大きな富裕層がもらえないんだったら、税金を納めていない生活保護世帯や無職の人、専業主婦らにだって、1円たりとも出すな」
という主張。
え? ええっ?
余裕のある人からは多めに、生活の苦しい人からは少なめにお金を徴収。それを全部まとめてから再配分し、どんな人でも等しく同じ公共サービスが受けられるようにするのが徴税システムですよね、どこの国でも。
「たくさん払うとたくさん見返りがある」という、ファーストクラスとエコノミークラスの違いみたいなものじゃないでしょ、税金って。
とりあえず「富裕層含め全国民に給付」がベター
そんな中で、こんな意見もあります。
富裕層を除外するとなると、「所得額の線引きはいくらにするんだ」とか、「富裕層と非富裕層の識別の仕組みを作るのに手間がかかる」とかで、実際の現金配布はずいぶん先になってしまう。だったら、いったん全国民に配ったほうがいい
確かに説得力がありますね。
この場合、国会での審議に時間をかけてもかけなくても批判が出る。
そしてぐずぐずしていたら、本当に生活が立ち行かなくなる人が増える恐れも出てきますから。
では、富裕層に配られた給付金はどうするか。
確定申告か年末調整の際、返還してもらう。
ちなみに、まぎれもなく日本の富裕層のお一人、ZOZOの前澤友作前社長は
「もちろん僕は(再徴収に)応じます」
とツイートして、ニュースになっていました。
だいたい、
税金をたくさん徴収されてなお、贅沢できるのが「富裕層」
というもの。
もし
「オレに給付金をよこさないのは不公平じゃねえか」
と文句を言いたくなるようなら、
そんなアンタは、たぶん富裕層ではない
から、安心して大丈夫だよ。
最後に
小池都知事の呼びかけに従って、きょうから仕事を「自宅作業」に切り替えました。
午後、妻に付き合ってスーパーへ行ってみたのですが
「週末の籠城に備えて」ということなのか、パスタと
「ウイルスに効く」というデマが流れている納豆が全然ない。
皆さん、ホント冷静になりませんか?
自分らで自分らの首を絞めちゃいますよ
最後までお付き合いをありがとうございました。
次回の『小骨チェーサー』も、ぜひ読みにいらしてください。