クイーン来日!あの若々しさは「下の世代への応援歌」だ!
「恐るべき70代コンビ」
としか言いようがありません。
『クイーン+アダム・ランバート』のツアー、行ってきました!
ライブの素晴らしさならいくらでも書けますが、今回はファンでない方でも興味を持ってお読みいただけるよう、「アンチエイジング」の話題で攻めます。
クイーンの2人が、いかに年齢を感じさせないプレーぶりだったか。
そして、そんな若さからぼくらが学ぶべきものは何か。
おさらい クイーンの現在位置
こちらの記事に詳しく書きましたが……
『クイーン』は1971年に結成された、イギリスの4人組バンド。
誰もが知っている世界的ヒットを次々放ったものの、1991年にバンドの中心、フレディ・マーキュリー(当時45歳)が死亡。やがてベースのジョン・ディーコンも、音楽活動を休止します。
なので現在のクイーンは、ギターのブライアン・メイと、ドラムスのロジャー・テイラーの2人。
このコンビが、アメリカの歌手、アダム・ランバートをボーカルに据え、世界中をツアーして回っています。
今回ぼくらが楽しんだのは、4回ある日本公演の2日目@さいたまスーパーアリーナ。アンコールを含め全29曲・トータル約2時間半のステージでした。
念のため言っておきますが、途中に休憩などはありません。ノンストップ。
⇩オフィシャルサイト。最近の風貌がわかります。
ロジャー・テイラー(ドラムス) 70歳
ロジャーは1949年7月生まれの70歳。
"I Want to Break Free"(邦題『自由への旅立ち』)のプロモーションビデオでは、
ミニスカート姿がキュートだったロジャーも、いまは仙人のようなルックスのオジサンです。
その70歳が臨んだ2時間半のステージ。
ぼくはバンド経験者ですが、ドラムスという楽器は、数曲演奏すると真冬でも汗をかくくらい身体を使います(実感として)。
しかもロジャーのドラミングは「オカズ」が多い(要は太鼓をたくさん叩くってこと)のが特徴。
さらにさらに、彼がメインボーカルの曲("I'm in love with my car")があり、これは叩きながら歌いましたからね。その体力たるや計り知れません。
ブライアン・メイ(ギター) 72歳
もっとすごいのが1947年7月生まれ、御年72歳のブライアン。
ロジャーやボーカルのアダム・ランバートたちは、参加しない曲もちょこちょこあったけど、ブライアンは2時間半、完全に出ずっぱり。
しかもステージを走り回るわ、片言の日本語で「イラッシャイマセ~」なんてMCするわ、生ギター抱えて観客の歌を先導するわ、ボーカルを務める弾き語り(『'39』)はあるわ……。
これに加え、定番のギターソロコーナーもありました(さすがに速弾きばかりではなく、『新世界より』第2楽章 ~『遠き山に日は落ちて』ですね~ のアレンジなど、しっとり聞かせるものが中心でした)。
特筆すべきなのは、
2時間半の間、ほぼ立ちっぱなし
だったこと。
重いギターを肩から吊ったまま、ですよ。
繰り返しますが、ブライアンは72歳。電車の中で立ちっぱなしだったら、席を譲られたっておかしくありません。
ブライアンとロジャー 若さの"秘訣"を紐解く
ブライアンもロジャーも、ツアーを乗り切るため、走り込みとか筋トレとかに励んでいるんだろうなとは想像します。
でもそれならそれで、体力づくりを続けるだけのモチベーションはどこから来るんだ、という話になる。
もろもろ考えると、やっぱり彼らは、
ライブが好きなんだろうな
という結論に落ち着きます。
いくつもの名曲を、自分が納得のいくように弾きこなし、それでお客さんたちに喜んでもらう、それが本当に好き。
だから身体も鍛えるし、楽器の練習も怠らない。
そんな毎日が、彼らに若さをキープさせているのだと予想しています。
いかがでしょう?
こちらの記事でも触れたように……
- 好きなことを夢中になってなる
- → 脳が活性化する
- → ホルモンの働きが活発になるなどで、若々しさが保たれる
そんな"好循環"が、クイーンの2人の若さの秘訣かと思っています。
なので、シニアになろうとも、
ブログでも何でも、好きなことを見つけ出して夢中になり、アンチエイジングにつなげましょう。
人生の諸先輩方に対し大変おこがましいとは思いつつ、若僧(と言ってもアラフィフですが)がご意見申し上げました。
アラフィフ世代もがんばろう!
このところ、ビジネス系・転職系をテーマにしている40代くらいの方々のブログを読んでいると……
- 年齢を重ねた会社員は、いきなりキレたり、無責任になりやすい
- 会社に生かせる経験もない50代は、年収の多寡をつべこべ言えない
などという論調の、アラフィフ批判に出くわすことが増えてきました。
こういう指摘通りのサラリーマンも、もちろん多いことでしょう。
でも。
「自分はもっとできるのに、年齢を理由に一線から退かされてしまった」
というアラフィフの方も、それなりにいると思います。
そんな不満を抱えている、この世代の皆さん。
ブライアンやロジャーを見習おう。
背中を丸めるのはやめようぜ。
何か突き詰められることを見つけてのめりこむことで、
若々しさをキープしよう。
……きょうはちょっと「こじつけ」ぽかったかな。
これに懲りず、ぜひ次回の『小骨チェーサー』も読みにいらしてください。