「体操」を習う子は"脳"が発達…「習い事」は大人にも効果あり
子どものころ、習い事って何をしていましたか?
あるいは、お子さんにどんな習い事をさせていますか?
ウチの娘は一時、体操を習っていたのですが、いまや習い事ランキングでスポーツ系の2位になるほど人気なのが、マット運動や跳び箱などの
「体操」。
それもそのはず。体操は身体だけでなく、脳の発達も促すという研究があるのです。
そして……子どもだけではありません。
「習い事」は、大人の脳も活性化させるというのです。
習い事ランキングでスポーツ系2位、全体でも5位
子どもの習い事を何にするかというのは、けっこうな悩みどころ。
なにせ相手は無限の可能性を持っているから、なかなか絞り切れません。
実際はどんな習い事が人気なのか。
「子どもとお出かけ情報サイト」の『いこーよ』が、2019年に自サイトで行ったアンケートを見てみましょう。
「現在やっている習い事」が、多い順に3年分並んでいますが、左の紺色バーが直近のデータです。
トップ10は以下の通り。
- 水泳
- 学習塾、公文
- 英語
- ピアノ、エレクトーン
- 体操
- 書道、習字
- サッカー
- ジャズ、ストリート、チアなどのダンス
- そろばん
- 柔道、県道、空手などの武道
スポーツ系では水泳に次いで2位。全体でも5位。
体操、かなりの人気なんです。
ネットで見てみると、お母さん方が上げている「体操を習わせることのメリット」とは……
- 天気に左右されず身体を動かすことができる
- 道具などをそろえる必要がない
- 服が汚れず、洗濯がラク
などといったところ。
さらに、もっと大きなアドバンテージがあるんです。
子どもの集中力や判断力を高める
2020年1月22日付けの『ダイヤモンド・オンライン』から。
「体操は運動能力だけでなく、脳をベースアップさせられる」というんですね。
ちょっと引用すると……
複雑な動きをすればするほど、脳の神経回路は強固になり、多くの領域を使って、状況判断から運動の実行までを行っているからです。
ですから、体操で行うようなすばやい方向転換などの敏捷な身のこなしや、状況判断・予測などの思考判断を必要とする全身運動は「脳をたくさん働かせ、成長させること」につながるわけです。
体操、すごい!
ところで、ウチの娘に体操を習わせたのは、ぼく自身が学生時代にかじっていたというのもあるんですが、最大の理由は身体が柔らかくなるから。
筋肉に柔軟性ができると、ちょっとしたケガはしにくくなるし、血行や代謝も良くなります。
これも体操を習うことのメリットですね。
好奇心が脳を活性化させる
体操にいくらメリットがあると言っても、子どもが嫌がるケースもあるでしょう。
強制するのはかわいそうだし、無意味。
そこで、頼りになりそうなサイトを見つけました。
「好奇心は脳を活性化させ、何歳になっても脳を成長させることがわかっている」とあります。
つまり、好奇心が持てる習い事であれば、脳は成長するのです。
子どもが興味を示すことをやらせるのが一番ですよね。
このサイトにはほかにも、役に立つことがたくさん載っていました。
何歳で何を習い始めるといい?
3~5歳:運動脳がもっとも発達するので、スポーツ。また楽器を習い始めるのもいいそうです。
8~10歳:語学。日本語の土台がつくられてからのほうが効率が良いと言われています。
ありがたいのは、この時期を逃してしまっても「心配なし」ということ。
脳には可塑性(かそせい)があって、何歳になっても変化する力を持っているからだといいます。
三日坊主でもOK
習い事をすぐにやめてしまったとしても、脳科学の面からはいいそうです。
「0」と「1」の差は大きいし、大人になって「またやりたい」と思ったとき、背中を押してくれるから。
習い事は大人にも効く
ここまでなんとなく、子育て中(&予備軍)のお父さんお母さん向けになってしまいましたが、習い事というのはもちろん、子どもだけのものではありません。
さて、大人はどうなのか。
脳は「発達」する一方、逆ルートで「萎縮」もします。認知機能は20代後半から落ち始めていると言われています。
これを抑える効果があるのが、趣味や習い事といった「好きなこと」。
好奇心を持つ→神経伝達物質の「ドーパミン」分泌→高次認知機能が活性化
というシステムです。
趣味で何かを学んでいる大人の方、どんどんやりましょう。
まあ最終的には、「カネの問題」ということになりますが。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回の『小骨チェーサー』もぜひ読みにいらしてください。