小骨チェーサー

世の中を斜めから、でも前向きな目線で見るブログ

新型コロナでも拡散…デマを見破るコツは「発信源」と「時間」

北海道で週末の外出自粛。

全国の学校が一斉休校。

ディズニーランドやUSJは臨時休園。

 

パニック映画の舞台設定みたいな世界が、あれよあれよという間に現実のものとなってしまいました。

「非常事態」に加え、「スケールの大きな井戸端会議」と言えそうなネット社会

2つがそろうと出てくるのは

デマの拡散です。

 

そこで今回は、SNSに紛れるデマをどう見破るか、専門家にお聞きした"コツ"をお教えします。

ポイントは「出どころ」「時間」です。

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「トイレットペーパーが品切れに」「お湯を飲めば大丈夫」

初めに言っておきますが、ぼくは今回の"新型コロナウイルスパニック"について、

「ちょっとビビり過ぎなのでは」

と思っています。⇩こちらにも書きました。

 

kobone-chaser.hatenablog.com

kobone-chaser.hatenablog.com

 

しかし日を追うごとに、官も民も政府も「ナーバス度」はアップするばかり。

そこへつけ込むかのように「デマ情報」が広がりました。

 

きのうからきょうにかけてのニュース種にもなった噂は、

新型コロナウイルスの感染が広がると、トイレットペーパーがなくなる」

というもの。その根拠は

  1. マスクとトイレットペーパーの原料は同じだから
  2. 中国製のトイレットペーパーが入ってこなくなるから

で、これは業界団体が

  1. 間違い。そんなことはない
  2. 中国を含めた輸入品は、国内出荷量の2.5%程度

と、否定の呼びかけをする羽目になりました。

 

もう1つ、こんなフェイクも。

ぼくの元へ2月20日に届いたライン。

 

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これは、数日後に送り主から

チェーンメールだったとわかりました。大変申し訳ありませんでした」

と、お詫びが回ってきました。

 

デマを見破るには

今回のウイルス拡大では、社会が「プチパニック」になっているとはいえ、「非常事態」というほどでもないから、こういうデマも

「ひどいウソを流すヤツがいるねえ」

ぐらいで済みました。

 

でも地震とか台風で、ライフラインがダメージを受けていたとしたらどうでしょう。

一見正しいようなデマが流れてきて、みんなが飛びついてしまったら、大パニックになりかねません。

 

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以前、あるSNS関連企業が主催するセミナーに参加したことがあります。

このとき話の流れで出たのが、

ライフラインに関する、SNS上のデマの見破り方」

講師の方が、以下の2つを注意点として挙げていました。

 

①「発信源」は誰か

あなたのところへSNSを送ってくるのは当然知り合いだったりするので、ここで言うのは「大元の出どころは誰か」と言うこと。

 

出元が「組織」「団体」だったら、信憑性高し

しかし「個人」だったら気を付けたほうがいい

 

自衛隊の人から聞いたのですが……」みたいな"但し書き"が付いていることも多いそうです。

だがこれも「発信源」は個人自衛隊が「公式発表」をしていないことだったら、いったん信じるのを待ちましょう。

 

②どのくらい時間が経ったか

ライフラインなどの状況は、刻一刻と変化します。

最初のSNSが送られた時点では正しい情報だったとしても、今はもう違っているかもしれません。

リツイートを繰り返してもはや数時間」みたいな情報は、すでに古くなっている可能性があります。

 

以上、ぜひ覚えておいて、まさかのときにお役立てください。

 

そして書きながら思ったこと。

 

ぼくは「ライフライン情報についてのデマ」を見破る方法として、上の2点を伺いましたが、考えてみると今回のケースにも当てはまりますよね。

 

トイレットペーペーの話は、もし本当だったら個人レベルではなく、業界関係者が当然正式発表するでしょうし、お湯のほうは「私の知り合いが……」なんて文言で始まっていて、まさに"個人発"の情報。

時間についてだって、新型コロナウイルスが社会問題化してからこんなに日が経ってから、ようやく判明したというのは明らかにおかしい。

「発信源」と「時間」の確認は、どんなデマに対しても有効だと言えそうです。

 

新型コロナウイルスについては、これからもデマ情報がちょくちょく流れてくることと思います。

自分が惑わされないのはもちろん、デマを広めることに自分が手を貸さないよう、気をつけなきゃいけませんね。

だってその手のSNSには、たいてい

拡散希望と書かれていますから。

みんなの"善意"が、アダとなる恐れがあるんです。

 

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました

次の『小骨チェーサー』も、ぜひ読みにいらしてください。