クリスマスツリーはいつ片付けるべき?答えは「年明けでもOK!」
今週のお題「クリスマス」
クリスマスイブですね。
「今夜こそ彼女に勝負をかける!」などと、 切実な決意で迎えた方もいるでしょう。
一方で家庭のある人も、大きな課題を抱えています。
それは……ツリーを片付けなければならないってこと。
いったい、いつしまえばいいのか。
この記事を最後までお読みになると、「ま、 しばらく出しといてもいいか」って気になりますよ。
伝統にのっとれば1月6日撤収
改めて申し上げますと、クリスマスというのは、「 神の子」であるイエス・キリストがこの世に到来(降誕) したことを祝う日。ちなみに聖書にはどこにも、「イエスの誕生日は12月25日である」という記述はありません。
で、キリスト教会は一般的に
- アドベント(降誕を待ち望む期間)の約4週間
- 12月25日の「降誕祭」当日
- 「公現(顕現とも)日」までの12日間
を通じて「クリスマスシーズン」と位置付けているようです。
お祝いの準備期間であるアドベントにツリーを飾るかどうかは、 宗派により見解が分かれるものの、「公現日まで」というのは、 皆基本的に同じ。
そしてこの「公現日」とは、聖書に登場する「東方の三博士」が、 生まれたばかりのイエスを祝福した記念の日のことで、 1月6日とされています。
なので、「キリスト教の伝統」を言い訳にするのであれば、 ツリーは年明け1月6日まで出しっぱなしでもOKなんですね。
マライア・キャリーの”見解”
この話、「知る人ぞ知る」かもしれません。
アメリカで「クリスマスソング」と言ったら、 一二を争うのがマライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』
日本で言うところの、山下達郎のあれみたいなものです(古い?) 。
さて、2017年の暮れ。
アメリカのテレビ司会者として大きな人気を誇るライアン・ シークレストが、ツイッターでこんな疑問を発しました。
「クリスマスツリーや飾りって、いつ片付けるのが正しいんだい? 」
これに、なんとマライア・キャリーがリプ。
「ダーリン、7月4日までは(片付けては)ダメよ」
7月4日とは、もちろんアメリカの独立記念日。ほぼ真夏ですね。
”クリスマスソングの女王”マライアが示した、アメリカの「 新規範」でした。
一般家庭では……ぼくの体験談
約1年だけですが、 ぼくはアメリカに社会人留学をしていたことがあります。
場所はカリフォルニア州の地方都市。 ジュデイという50代後半の女性宅に、ホームステイさせてもらっていました。
12月の初めごろ。 ジュディが自室からツリーやデコレーションを出してきて、 リビングに飾り始めます。
ぼくもひとしきり手伝い、 きれいに完成したとき聞いてみました。
「これは、いつごろまで飾っていていいの?」
「そうね……1月に入るまでかしらね」
それ以降、「アメリカの家庭では一般的に、 クリスマスツリーは1月まで出しておくもの」というのが、 ぼくの認識となりました。
ただしジュディは結局、確か2月までしまわなかったけど。
「日本の風習」にとらわれる必要はない?
考えてみると日本って、一年中「時候の飾り物」 に事欠かないですよね。
その上お盆の精霊馬とか、中秋のすすきとかもある。
思うに、これほど次々と何か飾らなきゃならないから、
季節イベント終了後、即撤収
ってことにせざるを得なくなっちゃったんでしょうね。
「お雛様を片付けないと、お嫁に行き遅れる」とか、「七夕の笹は、翌日川に流す」とか、言い伝えの形にして。
ここへハロウィーンのカボチャやら、クリスマスツリーまで仲間入りさせようと言うんたから、日本人も欲張りと言うか、物好きと言うか、イベントマニアと言うか。
でも別に、日本古来のものではありませんからね。
上で見てきた通り、欧米の人たちは片付けのタイミングには無頓着。
だからぼくら日本人も開き直って、しばらく出しっぱなしでもいいと思うんです。
モミと松の同居が気にならなければ、ですが。